加齢臭が好きという女性がいるのはなぜ
多くの人は不快に感じる加齢臭が好きという女性もいます。男性もかもしれないですが…旦那さんの臭いをクンクンするのが至福の時、加齢臭ってフェロモンみたい、加齢臭の臭いを嗅ぐと落ち着くなど、なぜ多くが臭いと感じる加齢臭が好きなのかとっても不思議ですよね。
加齢臭に限らず汗の臭いが好き、ワキの臭いが好きだという女性もいます。でも、加齢臭が好きってものすごく少ない人達でしょ?と思われるかもしれません。しかし、ある調査では約2割の女性が好きという結果もあります。結構な割合で驚きです…
加齢臭が好きという理由の多くは、人間は好きな人のにおいを好意的に感じるからです。好きな人の代表は恋人や旦那さんですが、別に恋愛感情があるのが前提ではなく家族や周囲の人も含む好意が対象です。
現在は核家族化が進み、祖父母と一緒に暮らすことが少なくなりましたから、経験がある方は少なくなっていると思いますが、おじいさんやおばあさんと一緒に育ってきた人は、家庭で加齢臭がしていても普通であり、大好きな祖父母を臭いと思ったことはないと思います。
筆者も祖父母と同居して育ちましたから、今思えば加齢臭の臭いもしていたなと懐かしく感じます。しかし、加齢臭の臭いは多くの方が不快に感じる臭いであることに違いありません。同じ加齢臭でも自分の祖父母ではない人の臭いに同じ感覚を持てるかといえば、対象になる人によるでしょう。
スメハラだ!と騒ぎになるご時世です。対人関係を良好にするために必要なこととしても、エチケットとしても、加齢臭対策を行う必要があります。
加齢臭はフェロモンなのか
加齢臭の臭いが好きな女性がいるのは、遺伝子レベルで判断しているからという説もあります。運命の赤い糸で結ばれるといいますが、その赤い糸はHLA遺伝子(Human Leukocyte Antigen、ヒト白血球抗原)だといういうわけです。
女性は本能的に自分と遠くて違う遺伝子を持った男性を求め子孫を残そうとします。その判断になるのが体臭であるという説で、いわば体臭=フェロモンとも言い換えられます。
加齢臭も含めた男性の体臭を心地よく感じたり、安心できる臭いと感じたり、無意識に理想の相手を遺伝子レベルで決めているそうです。
人間の嗅覚は結構いい加減です
好きな人の臭いだから加齢臭の臭いが好きという理由以外にも、嗅覚の個人差も関係していると思います。加齢臭の臭いをどうしても我慢ならないという方もいれば、別になんとも思わないし、気にしないという方もいらっしゃいます。
においの判断は人によって大きな違いがあります。同じにおいでも、ある人は気になって仕方がないにおいと感じ、他のある人はにおい自体を感じてはいても何とも思わないことがあるのは、においの感じ方に個人差が大きく、さらにその人の精神状態や体調などにも大きく左右されるためです。
例えば「納豆のにおい」ってどうでしょう。筆者は納豆が嫌いなので足の臭いのように感じるのですが、好きな人にとっては食欲をそそる美味しい匂いに感じます。
においの感じ方というのは不思議なもので、よいにおいと感じるものでも、あまり濃過ぎると今度は不快なにおいになってしまいます。例えば、ほのかに香る香水をとても心地よく感じていたとします。同じにおいでも、においが濃くてきつ過ぎれば、不快なにおいと人間は感じます。
さらに不快に思う香水の濃いにおいでも一定時間以上嗅いでいると、においを感じにくくなってしまいます。これは人間の嗅覚が疲れやすく、慣れも生じやすいという特徴を持っているためです。