加齢臭を作る活性酸素も必要な物質
加齢臭の臭いの元になるのはノネナールという物質なのですが、このノネナールを作る元になる過酸化脂質は活性酸素が増えると同時に増加してしまいます。過酸化脂質を増加させてしまう活性酸素とは、一体どういったものなのでしょうか?
活性酸素は悪い働きがクローズアップされやすく、一般的には悪い物質として認識されています。しかし活性酸素はよい働きもする物質です。
活性酸素は本題の加齢臭を作ってしまう物質という悪い働きの他に、体内に侵入した細菌などを攻撃する働きを持っています。加齢臭では余計な物質である活性酸素も、人間が生きていく上では必要不可欠な物質です。
活性酸素の悪い働きというのは、様々な生活習慣病、ガン、アトピー、老化などを引き起こす原因になることです。重篤な症状を起こす可能性があるため、よい働きより悪い働きの方が目立っているのだと思います。
ですから、活性酸素をなくせばよいというわけではなく、増え過ぎないようにするのが大切であり、あくまでもバランスの問題なんです。
活性酸素を増やしてしまう原因は
活性酸素を増やしてしまう主な原因を並べてみると、以下のようになります。
・ストレスを受けた時
・スポーツなどをして多くの酸素を消費した時
・タバコや排気ガスを吸った時
・紫外線や電磁波にさらされた時
・細菌などにおかされた時
活性酸素は普段でも呼吸することで数%生まれているのですが、以上の様な要因で活性酸素は増えてしまいます。体によさそうだと思っているスポーツでも、あまり激し過ぎると活性酸素を増やしてしまいます。タバコは本当に百害あって一利なしでしかありません。避けられるのであれば避けた方がよいことはいうまでもありません。
活性酸素の増加を抑えることは、加齢臭を抑えることにつながりますが、上記のことを避ける他に食べ物にも注目しましょう。活性酸素の発生を抑えるためには、ビタミンCやEを含む食べ物や緑茶に多く含まれているカテキンなどがよいとされています。
アスタキサンチンをご存知でしょうか?エビやカニ、イクラなど海産物に多く含まれる成分で、抗酸化力に優れている成分です。つまり活性酸素を抑制する力が大きいということなのですが、その力はビタミンEの約一千倍ともいわれています。
ストレス臭や疲労臭にも注意
上に挙げた活性酸素を増やす原因の内、最も活性酸素が増加してしまうのはストレスを受けた時です。仕事が忙しくて残業続き、家に帰っても仕事が頭から離れない、睡眠を取る時間も少ないなどといった生活をしていれば、ストレスは溜まり放題、疲労も蓄積します。
ストレスや疲労が蓄積されれば、加齢臭の他にストレス臭や疲労臭などと呼ばれる臭いの原因にもなります。
ストレス臭や疲労臭は、疲労の蓄積により体内に乳酸が増えることや、肝臓の機能が低下することが臭いの原因になります。肝臓の機能が低下すると、本来は尿で排出されるアンモニアが汗から排出されることになり、体からアンモニア臭が出てしまいます。
加齢臭が発生しやすい年齢の方は、毎日のようにアルコールでストレス発散という方も多いと思います。
もちろん量にもよりますが、アルコールでストレスを発散するのは肝臓を虐めてしまうことにもなります。臭いに対しては悪い影響しかありません。ストレス発散のつもりのアルコールも度が過ぎれば健康のためにもよいとはいえません。
とはいえ、ストレスを全く受けない生活は生きている限り不可能です。しかし、ストレスを解消することは可能です。仕事とプライベートをきっちりとわけ気持ちの切り替えを行うこと。スポーツでストレスを発散する、趣味で発散するなどを積極的に行いましょう。