自分のにおいには気付きにくいものです
自分のにおいというのは、加齢臭に限らず気付きにくいものです。というのは、においには慣れが生じるからです。誰でも経験があると思いますが、同じにおいを嗅いでいると、そのにおいを感じなくなってしまいます。
例えば家庭の臭い(生活臭や家庭臭といいます)は、自分の家では感じませんけど、よそ様のお宅では「あれっ!」と思うことがあります。
玄関に入った時点で一番原因になりやすいのは下駄箱です。家の中に入ると、キッチンであったり洗面所やトイレなど、臭いの発生源が家庭には数多くあります。タバコを吸わない方であれば、タバコを室内で吸っているご家庭を訪ねたら、一番気になるのはタバコ臭だと思います。
ところがいざ自宅となると何のにおいも感じられません。これと同じで加齢臭を始めとする自分のにおいにも慣れてしまい鈍感になっています。
加齢臭の場合、誰でも他人のにおいを指摘するというのは気が引けますので、他人より近い存在の妻から指摘されて気付いたというか、気付かされたというケースが多いと思います。指摘されて次に気になるのは、「じゃあ自分からどんな臭いがしているんだ?」という疑問です。
加齢臭を自分でチェックするには
においに麻痺し自分では全く気付いていないという場合、どうやったら自分のにおいが分かるのかというと、加齢臭が出やすい部分である「額」や「耳の後ろ」から「首の後ろ側」にかけてをティッシュで拭ってみて、そのにおいを嗅いでみるのです。ちなみに口臭もティッシュで舌を拭ってチェックできますから一度やってみてください。
背中の中央付近も加齢臭の臭いが出やすい部分ですが、さすがにこの部分はやりにくいので、衣服の背中側を嗅いでみると分かります。最初に家庭臭の話を書きましたけど、衣服のにおいも家庭臭の原因のひとつです。
あと頭も皮脂の分泌が多いため、臭いが発生しやすい部分です。これは枕のにおいを嗅いでみることで判断できます。枕から嫌な臭いがすることに気付いて、「もしやこれが巷で噂の加齢臭か!」と思う方は多いようです。また、このついでにシーツのにおいも嗅いでみましょう。枕がにおっていれば、シーツにも加齢臭の臭いがうつっているはずです。
このページを見ていらっしゃる方は、少なくとも「もしや俺も・私も」と思っていらっしゃる方だと思います。自分でにおいを嗅いでみて、それでも釈然としないのであれば、多少の勇気が必要かもしれませんが、パートナーになんとなく相談してみるのもよいかもしれません。
身近な人に相談しておくと、加齢臭の対策を自分なりに施した後で、果たしてその効果があったのかどうかという時に、客観的に判断してもらえるメリットがあります。相談するのはどちらかというと、においに鈍感な生き物である男性より、においに敏感である女性の方がよいと思います。