嗅覚だけでなく視覚でも加齢臭対策
もともと加齢臭とおやじ臭は違ったものなのですが、一般的に混同されていることが多く、これにはおじさんのイメージが関係しています。イメージ臭といわれる臭いです。
加齢臭は、その言葉の通り加齢によって発生しやすくなる、資生堂が発見したノネナールという物質が分解・酸化されることにより加齢臭の臭いを発生させます。
一方のイメージ臭はどうして発生するのか(臭いがするというよりしそうなイメージなんですが)といわれると、答えは若者が感じているおじさん的な振る舞いの数々です。
加齢臭を連想させる中高年のイメージ
イメージ臭の原因を強いていえば、タバコのにおいであったり、口臭であったり、汗のにおいであったりするわけですが、こういった嗅覚で感じる臭いの他に、おじさんは臭いがするものという固定観念もあります。つまり、おじさんの普段の振る舞いが臭いを想起させるのがイメージ臭です。
中高年の男性に限りませんが、着ている洋服がヨレヨレだったり髪がボサボサであったり、爪が伸び放題であったり、視覚に訴える不潔さも当然オヤジ臭を想起させます。臭いがするほど近づいてはいないのに、ちょっと遠目で見てもなんだか臭そうと思ったことが誰にでもあると思います。
とはいえ、臭いにエチケットにも気を配る中高年の男性が増加しているといいます。周りがイメージとして思っているより実際の臭いは少ないとしても、「なんだか臭いそう!」と思われてしまう日頃のイメージの積み重ねが、おやじ臭がするというイメージ臭を作ってしまっているのだと思います。
人間はイメージとして相手を捉え、イメージに応じた対応を無意識にしています。会ったこともない人であってもです。それほどその人が与えるイメージは対人関係にも影響します。例えばある芸能人は「清潔なイメージ」でいい匂いがしそう、であったり、ある芸能人は「不潔なイメージ」で変な匂いがしそう、そういうイメージは心理も判断基準になる嗅覚に影響します。
加齢臭の予防をしたり、対策をしたり、あるいは口臭がしないようにと気を遣っていたとしても、本人はエチケットとして行っているのかもしれませんが、食後に爪楊枝を使ってシーハーとしたりすることや、周りを気にせずにゲップやおならをしたりなんかしていませんか!?
これではいくら加齢臭などの体臭に気を遣っていたとしても、その努力は水の泡です。若者と同じようにさわやかなイメージになるよう気を付けてといっても無理がありますから、せめておやじ的な振る舞いだけは慎むようにしましょう。嗅覚だけを気にせず視覚も気にしましょう。それからオヤジギャグも控えて聴覚からも加齢臭対策を行いましょう。