口臭の原因は歯石にあります
口臭の大きな原因は、やはり口の中にあります。人間の口の中には種類にして300種類以上、数にして数千億もの細菌が住んでいます。細菌は食べ物のカスを食料にして繁殖しますので、口内を清潔にしておかないと細菌の数は増えてしまいます。その数は想像が付かないほど多くなり、なんと1兆近くにまで達してしまいます。
皆さんもきっとプラークという言葉を聞かれたことがあるかと思います。プラークは歯垢のことで、その正体は細菌の死骸です。
このプラークは時間が経過すると、今度は歯石へと変化し簡単には取れなくなってしまいます。歯垢や歯石は細菌の死骸なのですから、口臭の原因になってしまうというのも簡単に想像できますね。
歯垢や歯石が歯に付かないようにするには、食事毎の歯磨きをきちんと行なうことと、正しいブラッシングを行うことが大切です。でも、どんなに丁寧なブラッシングを心がけていても付着してしまいますから、歯医者さんで定期的に歯石を取ってもらう必要があります。
口のなかに住んでいる細菌の話を最初に書きましたが、人間の唾液のなかにはリゾチームという酵素が含まれていて、細菌の繁殖を抑える自浄作用があることをご存知でしょうか。
唾液の分泌が少なくなると、自浄作用も低下してしまい口臭がするようになります。例えば朝の起きがけは誰でも口臭がするものですが、これは睡眠中に唾液の分泌量が減少することが理由です。
歯磨き以外で口臭を予防するためには
口臭の原因を考えると分かるように、口臭を抑えるためには唾液の分泌量が増えてくれた方がよいということになります。
唾液の分泌量を増やすのに効果があるのは、食事では歯ごたえのある食べ物や繊維質の食べ物を食べたりすること、おしゃべりをすることも効果があります。「職場でおしゃべりはできません!」という方はガムも唾液の分泌を促します。
食後の飲み物やデザートを食べることでも口臭予防になります。飲み物でも食べ物でもポリフェノールを多く含むものが口臭を抑えてくれます。飲み物では緑茶やココア、紅茶など、フルーツも口臭を抑えてくれます。
脂が多い食事をしたあとは、柑橘類を食べるとさっぱりとした後味になります。フルーツには皮に多くポリフェノールが含まれていますから、皮をいただける柑橘類であればいただきましょう。
また、口呼吸を行っていると口の中が乾燥し、口臭の原因になってしまいます。いつも口で呼吸を行っている方は、自分でも無意識のうちに口呼吸になってしまっていると思います。鼻で呼吸することを常に意識するようにしましょう。